2016年合格ずみのレポートです。参考にしてください。
児童期、青年期において社会的認知(社会性の発達、対人関係(親・仲間))の拡がり、自己意識などがどのように変化するかをまとめよ。
児童期は新たに学校生活が始まり、親や教師との関係から仲間関係へとウェイトを移行するとともに、集団内での位置づけや役割が強く意識されることとなる。他者との関わりは、身体成熟の増大•早期化とも相まって子供の自己意識の深まりに大きく作用する。
その一つの兆候として2次的ことばがある。就学以前は親しい特定の人と直接対話するため「ここ、そこ、あの」と言った1次的ことばを使う。しかし、小学校に入ると本格的な読み書き教育が始まるだけでなく、子供は時間割や教科書、教師によって組織された学習状況に適応していかなければならない。そのために不特定多数の人に、道筋を立てて話す2次的ことばが発達する。脱文脈的な2次的ことばの機能は、「行為する自分」「みる自分」の間で交わされる内言の働きに支えられおり、実際に聞き手や読み手の役割をやってみなければ生まれてこない。こうして、言葉は欲求や意図だけでなく思考や経験を伝え、新しい概念や知識を生成していく働きをになうようになる。
この2次的...