所見「保育の5領域についてよくまとめています。お正月明け コマ遊びの事例から保育の5領域を全体的に捉えられています。
なぜ、子どもの活動を総合的活動として5領域から捉えるのか、その意義と問題について述べよ。
1.はじめに
日本において、幼稚園では幼稚園教育要領、保育所では保育所保育指針が基盤となって保育が展開されている。以前は幼稚園と保育所によって、その「保育内容」や「ねらい」は異なっていた。しかし、現在ではそれぞれ内容の改訂を繰り返し、時代の変化に合わせ双方の整合性を図り作成されている。
2.保育内容の領域について
幼稚園教育要領や保育所保育指針では、子どもの発達を捉える視点として「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5つの領域としてまとめている。そして、領域ごとに就学前までに育つことが期待されている生きる力の基礎となる心情、意欲、態度の「ねらい」と、その「ねらい」を達成するために指導する内容を具体的に示した事項が「内容」である。そして、各領域の「ねらい」は、単独で達成に向かうものではなく、5領域が相互に関連を持ちながら徐々に達成に向かうと考えられる。以下、保育場面での子どもの活動における5領域の重要性について事例をもとに考える。
3.事例1)コマ作りと遊び
お正月明けの4歳児クラス...