社会福祉士養成 評価 優(1,622字)
ジェネリックソーシャルワークの重要性について
社会構造の多様化・複雑化に伴い、最も原始的で普遍的ともいえる「家族」という小集団内における「個族」化をはじめこれに係る多問題家族や、措置から利用制度へと変遷を辿るきっかけとなった公的介護保険が創設される。また保健・医療・福祉やその他関連するサービスを必要としている人の意向とストレングスに着目し、有機的なサービス・リンゲージが要求されるようになった現在。このような動向の中でクライエントを中心としての家族、小集団、組織、コミュニティといったカテゴライズされた総体を、合理的な細分化・明確化することで共通認識を得ることにより、そこから課題の根源部分を検証していくという実践的プロセスがある。即ち、社会福祉の各分野に共通する概念・知識・方法論・技法・社会資源体系を用いた個別援助技術といわれるジェネリックソーシャルワークである。対するスペシフィック・ソーシャルワークはジェネリックな要素(共通部分)を、『「広範囲に及ぶさまざまな場面」の中の特定の脈絡』に応じて、“特定的”に適用することとされており、ジェネリックとスペシフィックの両者は相補的で相互依存的であ...