社会福祉士養成 評価 優(1,459字)
エンパワメントの意義とソーシャルワーカーの活動意義について
ソーシャルワーカーとして活動するにあたり、クライエントを取り巻く環境が個人に与える影響といったものを考慮すると共に、クライエント自身が自らの判断と決定によって生活が営まれるよう配慮していく必要があると考える。これらを動機付かせるダイナモ(原動力)としてエンパワメントが挙げられる。
エンパワメントは、人々が健康とよりよく生きるために必要な資源にアクセスするのを妨げる構造的バリアに焦点をあて、こういったパワーの欠如したクライエントと環境との間のパワー・ベースの変革を意味している。具体的には加齢・病気・障害などを有することによって、偏見や差別、権利侵害などにより否定的環境に取り巻かれ、主体的な生活を諦めた無力状態(パワーレス)に陥った人々が再び本来持っている力を取り戻し、できる限り自立して自分たちの問題を自分たちで解決していけるよう、その能力を強めていく状態であり援助であるとも言える。これはクライエントに対しソーシャルワークを実践していくうえで常に念頭におく必要があり、これによる主体的能動性を引き出す事が最終的なゴールであると理解す...