所見「設題に対してよくまとめられており、適切に答えられています。また、自身の体験も踏まえ言いたい事もよく伝わってきました。現場でも活かされるよう頑張ってください。
幼児期の運動遊びの必要性について述べよ。
人間は胎児期から身体運動を始めている。胎児や新生児の頃は、ほとんど不随意的な反射運動が中心である。大脳、小脳の発達とともに有意運動として統制された運動が増えてくる。
また、人の形態や機能は出生時から相対的に増大していくのではなく、それぞれが異なった発育経過を示す。これらを示したものがスキャモンの発育・発達曲線である。スキャモンの発育・発達曲線は、①一般型②神経型
③リンパ型④生殖型の4種類からなる。
20歳前後で発育は完了するが、完成するまでの身体の発達は器官によってそれぞれ異なる。神経系は幼児期に急速に発達する。つまりこの時期が最も運動調整能力を高めるのに効果が高い時期であると考える。5歳頃までに基本動作ができていない子どもは熟達の壁につまずきやすい。幼児期では筋力が弱いために動作の不器用、不確実、持久性不足などが目につく。反復して行うことによって動作は上手くなる。バランスやすばやさ、巧みさなどの能力が顕著ではあるが、この調整力だけを伸ばせば良いのではなく、十分に遊び回るための筋力・持久力も必要となるだろう。保育者は調整力を重視した特...