【慶應通信】文学部レポート 日本美術史Ⅰ

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    資料紹介

    日本美術史Ⅰ、2単位
    レポートテーマ: 日本の古代から平安時代頃までにかけての時代において、さまざまな国・地域の影響を受けて制作されたと考えられる美術・工芸品が多数存在する。その中から、任意に具体的な作例を挙げ、作品に示された美術表現上の特徴を論述しなさい。当該の特徴が生じた背景や要因についても考察を加えること。テキストを熟読し、回答しなさい。
    注意:このレポートを自分のものとして提出することを禁じます。ご自身のレポート作成の参考としてください。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )



    本レポートでは、薬師寺金堂薬師三尊像について、その美術表現上の特徴および、その特徴が生じた背景や要因について論じる。
    薬師寺の創建

    薬師寺は680年、藤原京で皇后・鵜野讃良皇女(うののさららひめみこ、後の持統天皇)の病気回復を願って、天武天皇が発願し造営を始めた。途中、天武天皇が崩御されたため、病が回復した持統天皇が引き継ぎ、孫にあたる文武天皇の代の698年ごろに完成した。その後、710年の平城京遷都に伴って現在の西ノ京の地に移された。

    薬師寺が藤原京に創建された白鳳時代は、一般的に概ね645年の大化の改新(乙巳の変)から710年の平城京遷都までの飛鳥と天平のあいだを指す。この頃に花開いた白鳳文化は、古事記・日本書紀や万葉文学が誕生し、隋や遣唐使による初唐文化やその他アジアの大陸文化の影響を受けた仏教文化の隆盛が特徴としてあげられる。ブロンズによる仏様も盛んに造られた。
    薬師三尊像

    薬師三尊像は、薬師寺金堂の本尊として祀られ、薬師如来を中尊とし、日光菩薩を左脇侍、月光菩薩を右脇侍とする三尊形式である。この三尊像の堂々とした像容と、生き生きとした肉体の自然な表現には、唐の新様...

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