知的障害と精神遅滞

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    資料紹介

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    知的障害(精神遅滞)とは、精神機能の停止した、又は発達が不全な状態である。それは、発達の時期に発達が遅いことで明らかになる、認知、言語、運動、社会的能力の障害である。診断は、①知能が平均より低くIQが70未満であり、②年齢に比べて社会的能力が低く、それにより不適応が生じている、③18歳未満の発達期に現れているの、①から③がそろっていることが必要であり、単に知能テストで知的に低いとの結果が出た事だけで、知的障害(精神遅滞)の診断は下せない。

     当事者にとってみれば、更生相談所から知的機能や適応状況から判定を受け、行政から療養手帳を取得することで知的障害者関連の福祉が受けやすくなる。平成27年版『障害者白書』によると、我が国で認定されている知的障害(精神遅滞)者数は74万10 00人(在宅62万20 00人、施設入所者11万90 00人)である。

     次に知的障害の程度による分類であるが、知能指数(IQ)の程度と日常生活能力の程度とは必ずしも一致しない。しかし通常は知能指数の重症度別に、軽度(IQ 69~50)、中等度(IQ 49~35)、重度(IQ 34~20)、最重度(IQ 20未満...

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