文部科学省認可通信教育
科目名:死生学
課題番号1「死への準備教育」について
今年還暦を迎え、定年退職した私は、第二の人生といえる新しい会社に現在勤めている。高齢期を迎える自分にとって、興味もあるが避けたい気持ちもあった死生学である。アルフォンス・デーケン氏の書いた本を読んでみた。「死への準備教育」は、死をタブー視せず、死について語ることが重要であることを指摘している。日本では、長年「死」をタブー視してきたために、死生学への取組みは遅れていた。それでも20世紀の前半くらいまでは、ほとんどの人が自宅で死を迎えていたため、家族が最後を看取るのは当たり前のようになっていた。それが、残される人...