触法精神障害者の治療と社会復帰について

閲覧数4,156
ダウンロード数7
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    【科目名】

    犯罪心理学



    【 テーマ】

    触法精神障害者の治療と社会復帰について



    【課題】

    テキスト(小西聖子 伊藤晋二(2003)『犯罪心理学』,武蔵野大学.)を参考として具体的な精神障害と犯罪の関連について述べ、触法精神障害者の治療の手続きと社会復帰のためにはどのような方法が望ましいか述べよ



    武蔵野大学 通信教育部 人間科学部 心理学専攻

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     まず、統合失調症と犯罪の関連について述べる。暴力犯罪に及んだ統合失調症患者は、以下の2つのタイプに分けられる。ひとつは症状悪化型で、幻覚、妄想の強度が全人格を支配するほどに強く、かつそれが犯行の直接原因となるタイプで、十分な期間の治療と生活指導・援助の継続が必要とされる。もうひとつは人格変化型で、精神症状の根底にある爆発性の亢進、あるいは衝動抑止能力の低下が犯行の主たる要因タイプで、社会生活能力の向上や社会性を高めるような訓練、心理教育なども必要とされる。
     次に、アルコール関連精神障害と犯罪の関連について述べる。酩酊の分類と責任能力については、わが国ではビンダーによる以下のような酩酊分類が一般的に引用されている。ひとつめが「単純酩酊」で、急性のアルコール摂取に対する、正常範囲内の変動における、普通一般の反応である。これは酩酊者の平素の人格と親和的で、この場合酩酊は誘発的役割を果たしているに過ぎない。刑事責任は完全責任能力が認められる。つぎに、単純酩酊から量的、質的に異常な酩酊である「異常酩酊」である。その中でも二つに分けられ、まず一つ目の「複雑酩酊」では、単純酩酊からの量的異常で、...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。