S0101 教育原論
第一設題 ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ。
第二設題 ジョン・ロックにおける子どもの教育論、特に習慣形成や賞罰法を中心に述べよ。
S0102 生涯学習概論
第一設題 ローマクラブの生涯学習論の特色を挙げ、それらが各人の地域の生涯学習の中にどのように活かされているか、課題とあり方について論述せよ。
第二設題 各人の住む地域の生涯学習を、成人期の学習課題および生涯学習の形態、評価の視点から検討し課題を述べよ。
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生涯学習概論の「各人の住む地域の生涯学習」の部分は各自治体のホームページなどを参照して変更してください。
S0101 教育原論
設題:ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ。
ヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチーは1746年にスイスのツェーリヒで生を受けた。彼が5歳の時に外科医であった父を亡くし、それからは母のスザンナと女中のバーベリによって育てられた。スザンナは愛と誠実に包み子供達を育て、子供達にバーベリに対する感謝の気持ちと尊敬の念を抱くようにさせた。ペスタロッチーの信頼と、民衆に対する彼の愛との根源は、ここにあると言えるだろう。
ペスタロッチーは人間愛と人間信頼の感情が母と子のあいだにある関係から出てくると述べており、これこそが道徳的・宗教的な基礎であると考えている。母親は「まったく感性的な本能の力に」駆られて、子どもを養育し、守り、そして喜ばせる。このように世話され、満足を与えられる子どもは母親を愛する。母親は子どもを危険から守り、子どもの苦しみを慰める。子どもは信頼し、感謝する。まもなく愛と信頼とそして感謝の子どもらしい感情が、母親をこえて、子どもの周囲の人々へ拡大される。すなわち同胞愛の萌芽が子どものうちに育成されるのである。従順、両親、義務感ならびに正...