社会福祉士養成講座(通信課程)評価Aレポートです。
レポートタイトルにふってある番号は教科書番号(新・社会福祉士養成講座:中央法規)になります。
年金保険制度の国民年金と厚生年金の給付内容の違いについて整理し、今後の課題について考察をしていく。
最初に、年金保険制度における国民年金と厚生年金の給付内容の違いについてであるが、まず制度の歴史から始めたい。1986(昭和61)年4月から新年金制度が実施された。新制度では国民年金の適用を全国民に拡大し、国民年金を通して、全国民で支え合う共通の基礎年金を支給することとされた。これにより、建物でいくところの1階の基礎年金部分の給付と負担の公平化が実現し、個別制度の財政基盤の不安定性も解消された。これに合わせて、厚生年金保険は基礎年金に上乗せして報酬比例年金を支給する制度となり、いわゆる2階建ての制度に再編成された。(引用1)(国民年金部分保険料+上乗せのある年金部分の保険料がセットとなっている。)
2014年の国民年金保険料は月額15,250円。一方で厚生年金保険料は収入によって異なる。厚生年金保険料は会社と労働者が折半で支払う形で、収入が大きくなるほど年金保険料は増加するが、実際に給付を受けるときも報酬比例となっており、それまでに支払った保険料が高い人ほど、実際に受け取れる年金額など...