M6110 中国・日本書道史 第一設題

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    資料紹介

    佛教大学2016年度 教職 国語 書道 A評価 参考に。

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    中国・日本書道史 第一節題
    「小野道風とその代表的作品について述べよ。」
     本レポートでは、時代の背景から小野道風という人物について理解を深め、三跡についても小野道風を中心に掘り下げる。それに加えて、代表的な作品の紹介、書風を比較してより深い理解へとつながるものとする。
     小野道風が誕生したのは894年とされており、この時代は平安時代中期、菅原道真の建議によって遣唐使が停止された時期である。
     この時期の特徴を一言で述べれば国風文化の興隆ということになる。国風文化の素地は弘仁時代から少しずつあったものだが、遣唐使の停止はその気運を一気に広めた。遣唐使の停止の理由は、航海の危険や唐の国力の衰えがあげられているが、もはや多くの犠牲を払ってまで中国から学ぶものは無いであろうと当時の貴族は考えたのであろう。
     国風化といっても、唐風を捨てて国風に乗り移るといったものではない。長年にわたって摂取してきた中国の文化を吸収消化した上に、日本の風土、日本人の感性にあったものを徐々に創造していったのである。他の芸術と同じように、書も中国の書とは異なった日本独自の優美な美しさを表現していくようになる。小野...

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