物理化学の実験レポートです。成績評価はSです。
目的
酢酸エチルの水酸化ナトリウムの加水分解の速度定数kを電気伝導度の測定より求める。また、異なる温度によって求めた速度定数kより反応の活性化エネルギーを算出する。
実験原理
-二次反応-
この2種の濃度をa,bとし反応速度をkとしたとき、この2次反応の速度式は
と表せる。上式を時間0からtまで積分したとき
ln
となり、このとき2種の反応物質の濃度が等しいとすると
となり、これを積分すると
となる。これらの濃度はどのようにして求めてもよいが、本実験では電導度の測定により求める。
本実験での水酸化ナトリウムと酢酸エチル反応式は以下である。
本実験ではNa+、OH-、CH3COO-の3種のイオンが電導度に関与している。溶液の時間tにおけるコンダクタンスgtは次式で表せる。
時間tが0からtまで変化するとき、xは0からxまで変化するのでこの関係式から次の関係式が得られる。
c=aとして、に上の式を代入すると、
の関係式が得られるので、速度定数kはに対してgtをプロットしグラフを作成しその傾きから求めることができる。
実験方法
-溶液の調整-
分子量88.11 g/mo...