開発教育で扱われる開発途上国の問題は様々である。貧困・人権・環境・平和・ジェンダーなど、幅が広い。その中でも私が注目しているのは食の問題である。「今日の食糧問題を、地球的視野に立ちとらえた場合、開発途上国での食糧不足と、先進工業国での食糧生産や供給の過剰が、構造的問題として指摘される」とあるように、開発途上国と先進国と間の食糧問題は明らかに不均衡である。しかも人間にとって食とは生活の底辺を成すものである。それさえ十分に手に入れることができない途上国の状況を、まずは知るべきだと考えるからだ。また食に対する日本人の態度は傲慢になってきているとも言え、その態度を改めるためにも、食についての開発教育は重要だと考えるのだ。
以前私はコンビニでアルバイトをしていたことがある。小さなコンビニだったが、毎日買い物カゴ5つ分くらいのお弁当やパンが廃棄された。賞味期限が切れそうな商品をチェックし、ゴミ箱に捨てるのも私の仕事だった。
国際人を育てるために~日本の食と開発教育~
開発教育で扱われる開発途上国の問題は様々である。貧困・人権・環境・平和・ジェンダーなど、幅が広い。その中でも私が注目しているのは食の問題である。「今日の食糧問題を、地球的視野に立ちとらえた場合、開発途上国での食糧不足と、先進工業国での食糧生産や供給の過剰が、構造的問題として指摘される」(((とあるように、開発途上国と先進国と間の食糧問題は明らかに不均衡である。しかも人間にとって食とは生活の底辺を成すものである。それさえ十分に手に入れることができない途上国の状況を、まずは知るべきだと考えるからだ。また食に対する日本人の態度は傲慢になってきているとも言え、その態度を改めるためにも、食についての開発教育は重要だと考えるのだ。
以前私はコンビニでアルバイトをしていたことがある。小さなコンビニだったが、毎日買い物カゴ5つ分くらいのお弁当やパンが廃棄された。賞味期限が切れそうな商品をチェックし、ゴミ箱に捨てるのも私の仕事だった。今も飢えで死んでいく人がいるのだということを考えながらも、だからといってこのお弁当やパンを発展途上国に...