最新のレポートです。誰でもわかりやすく論述してあります。
もちろん評価はAをいただきました。
エミール・デュルケムの社会学の性格について述べよ
「社会学」とはどのような学問であるか。「社会学」という言葉は,フランス革命後の1839年に,オーギュスト・コントによって生み出された。コントは人間の思考は神学的,形而上学的,実証的という3つの段階を経て発展するという三段階の法則に基づき,社会の秩序と進歩の両面を事実にもとづいてとらえる「実証主義」を主張した。コントの思想を受け継ぎ,「実証主義」を主張したのがエミール・デュルケムである。デュルケムは社会学を,革命によって形成されていった「市民社会」が発展していくためには,「道徳」の再建が必要であると考えのもと,この「道徳」について経験的事実から実証していく学問であると主張した。
1789年のフランス革命によって,フランスではそれまでの封建的社会秩序が解体されていき,新しい社会秩序である「市民社会」が,産業革命の成果を背景に資本主義的産業社会として形成されていった。その後フランスは産業の発展と共に資本主義から帝国主義へと展開していくが,その時代を生きたデュルケムは,資本主義的産業化による「市民社会」の発展を激しく批判した。なぜならデュル...