工業経済論 分冊①

閲覧数1,286
ダウンロード数7
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員660円 | 非会員792円

    資料紹介

    課題 イギリスにおける産業革命の展開について説明しなさい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    産業革命とは、18世紀中頃から 19世紀初頭までイギリスに始まる機械制工場と蒸気力の利用を中心とした技術革新と、それに伴う社会構造の変革のことをいう。イギリスで産業革命が形成された前提には、①農業革命の進展、②国内市場の拡大・深化、③運輸手段の改善と統一的国内市場の形成が挙げられる。農業革命の進展は既に15世紀末頃から始まっており、17世紀末頃からの輪栽式農法と灌水牧草地での牧草栽培、および三圃農法により家畜数の増加や穀物の増収に結実した。そして農業生産の増加により穀物価格の低下をもたらしたため余剰を輸出に回すこととなり、イギリスはヨーロッパで最も主要な穀物輸出国となった。また、農村地帯のプロト工業化も産業革命の前提条件を作り出したと考えられている。ターンパイクと呼ばれる有料道路の開設や、生産者と消費者を結ぶ仲介商人の登場、およびロンドンに手形交換所が設立され、技術上の革新が他の部門に連続的に波及し、産業・流通・金融上の基盤を基にして産業革命が展開した。

    産業革命は綿工業の紡績工程の技術革新から始まった。綿業はもともとインドの土着産業であったが、16世紀末~17世紀初めにランカシャー...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。