初めに、私は増田聡の言う「クラシック」言説には賛同できない。増田の述べるとおり、確かに、現代の日本には、音楽を語るとき「クラシック」言説が根強く存在する。しかし、元々クラシック音楽の発祥の地でもない日本が「クラシック」言説に従い、法律でさえも「クラシック」言説に従い、PE’Zのようにクラシックをジャズにするという音楽の幅を広げる行為を阻止してよいのだろうか。日本が「クラシック」に従う・・・私には非常に違和感。本文中に増田が引用し、批判している藍川由実の文献だが、確かにいくつかの矛盾は感じる。しかし、
「西洋音楽の実態すら知らないままクラシック音楽を崇拝し、自国の音楽を卑下しているわれわれの姿...