参考文献:『第2版 特別活動の展開』鯨井俊彦編著,明星大学出版部,2015年
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1.戦後の特別活動の役割について
戦後に初めてつくられた学習指導要領は、
戦後新教育の具体的計画および内容をもった
画期的ものであった。しかし、戦後教育改革
の急に迫られて極めて短期間に作成されたも
のであったため、教科間の関連が十分図られ
ていないなどの問題点があった。さらに、社
会情勢や時代背景等のために、その後様々な
改訂を繰り返していくことになった。
1951年の学習指導要領改訂では、従来
自由研究として行っていた内容が、子どもの
社会的・情緒的・知的・身体的発達に寄与す
るものであり、教育課程に正当な位置を持つ
べきであるとの考えから、自由研究として実
施していたいくつかの活動と、さらに広く学
校の指導のもとに行われる諸活動を合わせて、
「教育以外の活動」の時間が設けられた。中
学校では、自由研究という名称が廃止され、
新たに「特別教育活動」が設けられた。こう
して、特別な教科の学習と関係のない「教科
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以外の教育的に有効な活動」が、教育課程の
うちに正当な位置を与えられた...