4.4 金属の酸化速度

閲覧数1,563
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 13ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    4.材料の精製 ‐硫化物からのCuの精製‐

    4.4 金属の酸化速度
     
    (1)実験目的

    金属に通常みられる腐食は酸化現象である。この現象が水の存在下で、水溶液電解質の作用によって進行する場合には湿食と呼び、ガスと金属との反応によって進行する場合には乾食と呼ぶ。本実験では、高温における大気中での銅の酸化速度を試料の質量増加を測定することによって求め、酸化反応の機構について理解するとともに、反応速度論についての理解を深める。
    (2)実験方法

    所定寸法に裁断したCu板3枚の表面を研磨し、ノギスでたてと横、それぞれ3箇所の所要寸法を測った。次に図1のように、電解研磨液(蒸留水:リン酸=1:1)中で、電流密度1200A・m-2で約60s電解研磨を行い、表面を滑らかにした。液から試料を取り出し、すばやく水洗いした後、アセトンをかけ、乾燥させた。

    図2のように、装置主要部が電子天秤と電気炉およびジャッキからなる実験装置を用いて実験を行った。電気炉の温度が所定の温度に達し、温度が安定したことを確かめ、試料を吊線に吊るし、試料の質量を秤量した。そして炉の中心に試料がくるようにした。30s後を起点...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。