参考文献:『教育原理』佐々井利夫・樋口修資・廣嶋竜太郎共著、明星大学出版部、2012年
1 / 5
20 × 20
1.教育思想家の考えと、自身の教育観につ
い て
先人たちの教育に対する考え方は、「教え
る」「学ぶ」「引き出す」という3つの点か
ら言及することが出来る。
まず、「教える」という観点だが、この立
場に立った代表的な思想家としては、デュル
ケムがいる。彼は、子どもが習得すべき一定
の社会的基準、価値などがあらかじめ設定さ
れており、大人が子どもを基準や価値にまで
導いていくと考えた。そして、教育の機能と
して「伝達」を重視し、「伝達」によって個
としての人間の生命の維持や社会の存続が可
能 と な る と 主 張 し た 。
次に、「学ぶ」という観点だが、この立場
に立った代表的な思想家としては、デューイ
がいる。彼は、教育の機能として「伝達」を
重視しながらも、教育における「相互作用」
を強調するなど、子どもの成長や発達の視点
に立ち、大人と子どもの教育的影響関係を同
2 / 5
20 × 20
等のものとみなした。さらに、子どもの能動
性に基づく「学ぶ」視点からの教育観を重視
し た 。
最後に「引き...