レポートはB+評価でした。科目修了試験は、設題のポイントをふまえ参考文献も活用しながら、どの番号も1000~1200字前後でまとめております。※科目修了試験は、AorB+評価をいただいております。
「国民年金制度の概要と課題について述べよ。」
1961年4月から国民年金法の適用(拠出制年金の適用及び保険料の徴収部分)が開始され、国民皆年金制度が確立された。当時(1961年)は、被用者年金制度の加入者の配偶者(妻)は、国民年金制度に任意加入であった。そのため、国民年金に任意加入しない専業主婦もおよそ3割存在し、離婚した場合は将来無年金となる怖れがあった。そこで、1985年の年金制度改正により、基礎年金制度が導入され、現行の年金制度の骨格ができている。将来自分自身の基礎年金を受け取れるように、厚生年金加入の夫をもつ専業主婦については保険料無拠出で年金に加入できる制度、「第3号被保険者」が誕生した。
本来、年金とは年齢を基準に定めた額をもとに一定期間ごとに支払われる金銭のことを指す。今日一般にいう年金は、老齢・退職、障害、生計の担い手の死亡により所得を失った者に一定の所得を保障し、生活の安定を図ることを目的とする。
公的年金制度は、全国民(20歳以上60歳未満)が加入し、「基礎的給付を行う国民年金(基礎部分)」と、「これに上乗せして報酬比例の年金を支給するサラリー...