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「家庭と地域社会における保育のあり方について述べよ。」
1.はじめに
現代社会は、交通機関や情報通信技術の発達によって、人も物も情報も激しく行き来するグローバル化社会となった。日本の経済環境も急速に変化しており、それとともに家族や地域社会も変化してきている。高齢者の割合が高く、子どもの少ない社会で、一世帯当たりの人数が少なく、一人暮らしをしている人の割合が高い社会である。そのため、以前と比べて家族や親族、地域で支え合う機能が低下してきている社会となっている。家族や地域で互いに支え合う機能が低下してくるとともに様々な深刻な問題が顕在化してきた。例えば、核家族世帯の増加、出生率の低下や子ども虐待の問題等、子どもを生み育てにくい社会となっている。また、保育所入所児童数、放課後児童クラブ登録児童数の激増という、子どもの抱え込みにもつながりかねない現象を生み出している。このように、子どもの育ち、子育てに関する問題は複雑化・多様化している。そこで、家庭と地域社会における保育のあり方について、以下述べていく。
2.子育てをめぐる社会変化からの一考察
もともと子育ては、親...