認知科学概論~授業のまとめと発展~
メタ認知・メタ記憶
メタ記憶とは?
1970年代にフラヴェルによって導入され、メタ記憶とは宣言的なメタ記憶の知識(私たちが記憶について知っている事実)と手続き的なメタ記憶の知識(記憶に関する課題を解決しているときの自己の行為をモニタリングし、コントロールするための知識)に分けることが出来るという概念。
宣言的なメタ記憶は学童期に急速に発達し、手続き的なメタ記憶は自動機から青年期にかけて発達していく。
メタ認知とは?
メタ認知とは、入ってくる情報を全て覚えるのではなく、重要なものから順位をつけ、必要なものとそうでないものに分けていくことや、すでに獲得している知識と今入ってきた情報がどのような関係にあるのかを照合したりする力をさす。また、自分が知っていることを知るということと同時に知らないということを知るという意味もある。このようにメタ認知は情報処理活動を監視(モニタリング)し、制御(コントロール)している。そして、記憶・学習・課題解決において重要な役割を果たしており、人間が正しい思考をしているか自ら吟味できるのはメタ認知によるとされている。
目撃者証言・・・
事故や事件の目撃時のストレス(特に凶器などに注意が集中することによって、その周辺の記憶が不正確になる)
目撃後の事後情報(実際に見た記憶と質問によって、イメージされた記憶との間の区別が困難になり、その結果イメージされた記憶を元に判断してしまう為不正確になる)
想起時のテスト方法(想起の際の呈示の仕方や他社の証言内容などにより不正確になる)
これらにより、記憶は不正確となる場合がある。
類推
類推とは?
2つの事物に幾つかの共通点があり、かつ一方の事物がある性質や関係を持つ
場合に、もう一方の事物もそれと類似した性質や関係をもつであろうと推論する
こと。
例:電流と水流のアナロジー・・・電流の流れを理解する為に、『水』という過去に蓄えた記憶によって理解する。
類推は、新規な事象(ターゲット)を理解するとき、ターゲットが自分の既知のど
の事象と類似性が高いかを検討し、ベースとなる事象を決定する。その後、類似
判断に利用した共通要素以外の特徴や関係についての対応付けが行われ(写像)、
ベースにおける特徴や関係から、路のターゲットにも同じよう案物があるという
推定が行われていく。
思考
思考の形式
・問題解決(problem-solving)・・・ゴールを達成する。
・推論(reasoning)・・・与えられた前提に何かを付け加えて新しい情報を生み出す。
「演繹(deduction)」・「帰納(induction)」・「類推(analogy)」・「仮説推論(abduction)」
演繹・・・前提に妥当な規則を適用することにより結論を得る。
⇒結論はそもそも前提に含まれており、前提が正しい限り必ず正しい結論が生まれる。
帰納・・・与えられた特殊事例から一般的法則を導く。
⇒帰納から得られる結論は正しいと言う保障はないが、新しい知識が生まれる。
類推・・・既知の事例と類似した事例が同じ結論を持つとする推論。
⇒類推から得られる結論は正しいと言う保障はないが、新しい知識が生まれる。
仮説推論・・・既知の事例の結論が成り立っている事例において前提も成り立つとする推論。
⇒新しい結論を導き出すが、正しいという保障はない。
思考の規則
論理学の方向
…古典論理
…ファジイ論理
…様相論理
Ex;Modus Ponens 「雨が降れば濡れる
認知科学概論~授業のまとめと発展~
メタ認知・メタ記憶
メタ記憶とは?
1970年代にフラヴェルによって導入され、メタ記憶とは宣言的なメタ記憶の知識(私たちが記憶について知っている事実)と手続き的なメタ記憶の知識(記憶に関する課題を解決しているときの自己の行為をモニタリングし、コントロールするための知識)に分けることが出来るという概念。
宣言的なメタ記憶は学童期に急速に発達し、手続き的なメタ記憶は自動機から青年期にかけて発達していく。
メタ認知とは?
メタ認知とは、入ってくる情報を全て覚えるのではなく、重要なものから順位をつけ、必要なものとそうでないものに分けていくことや、すでに獲得している知識と今入ってきた情報がどのような関係にあるのかを照合したりする力をさす。また、自分が知っていることを知るということと同時に知らないということを知るという意味もある。このようにメタ認知は情報処理活動を監視(モニタリング)し、制御(コントロール)している。そして、記憶・学習・課題解決において重要な役割を果たしており、人間が正しい思考をしているか自ら吟味できるのはメタ認知によるとされている...