読書と豊かな人間性の優評価のレポートです。付録として、教員採用試験合格体験記(4ページ)を付け、使用教材と勉強方法を紹介しています。教採を受ける方是非参考にして下さい。
日大 通信 読書と豊かな人間性 レポート 【2015年度~2016年度】
本論では、「豊かな人間性を育む」という観点から「子どもの読書と本の力」について、また「学校における読書活動の意義」について述べる。
豊かな人間性とは
「豊かな人間性」とは自分自身を受け入れ愛する心、他人の気持ちを想いやれる心、過去を顧みながら理想的な未来を考える想像力であり、その理想を実現しようとする気概であると考える。
子どもの読書と本の力
この「豊かな人間性」を育む上で、本を読むことあるいは読んでもらうことは、非常に重要な意義を持つ。ここでは主に五つの点について述べる。一つ目は、子どもたちの他人の気持ちに対する想像力を育成できることある。例えば、小説には読者とは様々なバックグラウンドを持つ人物が描かれ、その人物の生き方、考え方、喜怒哀楽が描かれる。読者は登場人物の生き方や考え方を通して、自分以外の人間について深く知ることができるのである。そのことは、他人に対する寛容さや思いやりの心へと繋がる。2つ目は、言葉のたいせつさを知ることができることである。本を読み、ことばに対する感性を高めると「ことばの力」の大き...