倫理学の講義で書いたレポートです。
タイトル通りの内容です。ジェンダーにも少し触れてると思います。
私は、「変装するということは悪か?」という問いを立てた。私の家の近所には中年男性で、夕方や休日に女子高生の制服を着ている方がいる。変な人というわけではなく、女子高生よりも礼儀正しいし、服装を除けば普通の人である。私は、最初見た時は驚いたが個人の自由であるし、表現の自由は認められているのでよいと思った。しかし同時に次のような疑問がわいた。それは「変装は自分だけが満足すれば良いのか?」ということだ。特に、公共の場でする際は、周りの目というものもある。私自身は、周囲が認めることで初めて変装が成立すると思い、今回このような問いを立てた。
さて変装について、佐伯順子は「女装と男装の文化史」の中で「人生は『芝居』-人間はその社会的立場に応じて様々な〝役〟を演じて生きている。この人間の存在の〝演劇性〟についての認識は、異性装を作品にとりいれたシェイクスピアの人間観にも通じている。(第2部4~6)。職業や、母親父親といった家族成員としての役割を演じることと、女性や男性を演じることは、本質的に同じことなのであり、どれが異常でどれが正常と差別化できるものではない。」と述べている。
私は、このように...