算数科教育法、2015〜2016年度シラバス対応の最新リポートです。この科目におけるリポートは論点が多いため、わかりやすく簡潔にまとめています。当資料を参考に、私見を交えながら、オリジナルなリポートを完成させてください。
第一設題
▼算数科教育の目標(2つの立場)と評価(行為動詞含む)について、双方の関係を含めて記述し、その後、自分の視点で考察せよ。
算数科教育の目標には2つの立場があり、一つ目に「国が定める基準としての目標」がある。これは、学習指導要領に具体化されている基礎的知識の理解や積極的な態度の育成といった指導における必要最低限の基準を示したものであり、これをもとに教科書が作成されている。よって、教師はこの学習指導要領の目標の内容と趣旨を正確に理解し、教科書に沿い授業を進めていくことが求められる。ただし、実際に教える児童の発達段階や学習状況に応じて適切な指導を行うことを忘れてはいけない。
二つ目に「数学教育学研究の立場からの目標」がある。これは、前者に比べ、対象とする範囲がかなり広く、単に算数という枠内にとどまらず、広く人間教育を範疇に入れた目標となっている。また、現代社会の要請を踏まえ、将来必要となる力をどのように算数科教育で身に付けさせるのかといった視点も持っている。
次に、算数科教育における評価について、目的、時期、内容と方法、主体に分けて述べる。
【目的】
評価を行う...