※高校生の基本的事項の確認としても使えます。
※私自身が塾教室長兼講師として培った経験をもとに作成しましたので、参考文献・引用文献はありません。
高校入試では、一部の学校を除いて古文が一題出題されます。配点は20点~25点程度で、出題パターンは、
〇解釈・現代語訳の問題…単語・反語表現など
〇助動詞の用法を問う問題…「けり・む」など
〇係り結びを問う問題
〇内容理解・内容把握の問題…5択が多い
が基本です。
限られた時間でスピーディに解くためには、基本的な古文単語を覚えておく必要があります。中学3年生にとっては英単語ほど重要と感じていないかもしれませんが、ここで覚えておくと、高校進学後も必ず役に立ちます。生徒は古文が苦手で、例年入試直前まで苦戦します。この古文克服のために、こういったプリントを作成しました。
問題プリント・歴史的仮名遣い問題もつけています。
高校入試 必修古文単語(全85個)の使い方
※高校生の基本的事項の確認としても使えます。
1.はじめに
高校入試では、一部の学校を除いて古文が一題出題されます。配点は20点~25点程度で、出題パターンは、
〇解釈・現代語訳の問題…単語・反語表現など
〇助動詞の用法を問う問題…「けり・む」など
〇係り結びを問う問題
〇内容理解・内容把握の問題…5択が多い
が基本です。
限られた時間でスピーディに解くためには、基本的な古文単語を覚えておく必要があります。中学3年生にとっては英単語ほど重要と感じていないかもしれませんが、ここで覚えておくと、高校進学後も必ず役に立ちます。生徒は古文が苦手で、例年入試直前まで苦戦します。この古文克服のために、こういったプリントを作成しました。
私は毎年夏休み中から生徒に1枚ずつ配布→テストを実施しています。生徒は、テスト時には覚えていても時間が経つと忘れてしまっています。ですから2周するのがお薦めです。
2.プリントについて
プリントには、段階的学習として重要度別に
レベル1…33個(中学基本レベル・教科書レベル)
レベル2…24個(定期テスト・実力テストレベル)
レベル3…28個(高校入試レベル)
と分けています。生徒の学年や学力に応じて適宜使用ください。
単語の意味は、高校入試でよく扱われるものを中心にして作成しています。また、「え~打消し」など構文的なものも含めています。
「ポイント」には、押さえておかねばならない点や注意事項、覚え方を入れていますので活用ください。
3.プリントの構成
①単語プリント…7枚
②単語テスト・解答…各10枚
③歴史的仮名づかいテスト・解答…各1枚
高校入試 必修古文単語 その壱の壱 (全三十三個)
8
7
6
5
4
3
2
1
いみじ
いはく
(いわく)
いとど
いと
ありがたし
あり
あまた
あはれ(なり)
単語
大変だ。(望ましくない場合に使う)
すばらしい。(誉める場合に使う)
言う(こと)には。
ますます。いよいよ。
とても。非常に。
めったにない。珍しい。
ある・いる・存在する。
数多く・たくさん。
しみじみとした趣(がある)。
意味
胃みじかくて消化が大変だけどすばらしい消化力。
岩食いながら言うことには~
「いと」よりも度合いが強い。
糸がとても長い。very
「有り難し」→有ることが難しい→珍しい
アリの巣が存在する。be動詞と同じ。
たくさんあまった
「をかし」との違いを確認。「あはれ」には「はかなさ」がある
覚え方・ポイント
基本中の基本、超頻出事項です!
⒕
⒔
⒓
⒒
⒑
9
けり
けしき
かく
おのれ
おどろく
うつくし
単語
~た。(過去)
~だなあ。(詠嘆)
様子。
このように。
自分。私。
おまえ。
目を覚ます。目覚める。
かわいい。
意味
絶対におさえておくべき助動詞。動詞とセットになる
人の景色→様子、態度、表情、機嫌をあらわす
同じ意味で「かやうに」というのもある
漢字は「己」。二人称の「おまえ」はあまり見かけない
は
驚いて目を覚ます。(現代語とは全く意味が違うので注意)
今とは違い、プリティ・キュートの意味合いがある(小さいものが対象となる)
覚え方・ポイント
高校入試 必修古文単語 その壱の弐 (全三十三個)
21.
⒛
⒚
⒙
⒘
⒗
⒖
たまふ
ず
す
さま
さうらふ
さぶらふ
さ
ごとし
単語
お~になる。(補助動詞)お与えになる。(動詞)
~ない。(打ち消し)
する。
様子。
です。ます。ございます。
お仕え申し上げる。
そう。そのように。
~ようだ。(たとえ)
意味
漢字で「給ふ」という場合もある。敬語表現
例.食わず嫌い
サ変動詞。熟語とセットになることもある
主に有様として使う
「候」と書く。文末表現として覚えておこう。
「⒓かく」とセットで覚える。(thisとitの区別)
「如し」と書く。「~のごとくに」という場合もある
覚え方・ポイント
基本中の基本、超頻出事項です!
28.
27.
26.
25.
24.
23.
22.
みゆ
まゐる
はべり
ばかり
にはか
~とて
たり
単語
みえる。
思われる。感じられる。
参上する。
召し上がる。
~です。~ます。
ぐらい。ほど。
だけ。
急に。
~と言って。
~と思って。
~た。(完了)
~ている。(存続)
意味
「見る」という動作動詞ではない。「~のようだ」という意味合いがある
お参りに参上し、まんじゅうを召し上がる。
漢字は「侍り」と書く
程度をあらわす
にわか雨が急に降り出した。
この前には「 」が入る
助動詞。9割が【完了】
覚え方・ポイント
高校入試 必修古文単語 その壱の参 (全三十三個)
33.
32.
31.
30.
29.
をかし
よろづ
よし
ゆゑ
む(ん)
単語
趣がある。風情がある。
すべて。
いろいろ。
理由。
手段。方法。
原因。理由。
~のために。
~だろう。(推量)
~(し)よう。(意志)
意味
「あはれ」との意味合いの違いを確認しよう
最近は少なくなったが、「よろずや」とよばれる雑貨屋さん(いろいろな物を売っているお店)があった(コンビニのようなもの)
漢字では「由」と書く
漢字は「故」。現代仮名遣いを問う問題で頻出
助動詞。動詞とくっついてwillと同じ役割をする。
覚え方・ポイント
高校入試 必修古文単語 その弐の壱 (全二十四個)
6
5
4
3
2
1
いたづら
いかに
いかで
あやし
あし
あく
単語
むだだ。役に立たない。むなしい。
なぜ。どのように。
どうして。
不思議だ。
身分が低い。卑しい。
悪い。
卑しい。
満足する。
意味
「徒」と書く。徒然草から「徒」をイメージ
右を参照
「いかに」「いかよう」などよく出てくるが、とにかく「いか」は「どう?」と覚える
怪しいこと→「?」→不思議だ。身分が「?」→低い・いやしい
「悪し」と書く。単純にわるいか、当時の考え方で身分が悪い=いやしいか
「飽く」と書く。飽きるほどたくさんの食事をいただき満足する
覚え方・ポイント
中三定期テストレベルです!
13
⒓
⒒
⒑
9
8
7
かなし
かかる
おぼゆ
おぼしめす
え~打ち消し
いぬ
いづこ
単語
かわいい。
このような。
思われる。
お思いになる。
~できない。(不可能)
行ってしまう。去る。(往ぬ)
死ぬ。(去ぬ)
どこ。
意味
悲しいけれどかわいい子には旅をさせよ。
「かくある(このようにある)」の音便形
「覚ゆ」→覚えている→→思われる。動作動詞ではない。「自発」のようなもので心の内から出てくるもの
「思し召す」と書く。敬語表現
一般的には「え~ず」の形。訳の問題で頻出
その場から去るのか、この世から去るのかの違い
「いづ方(かた)」ともいう
覚え方・ポイント
高校入試 必修古文単語 その弐の弐 (全二十四個)
⒛
⒚
⒙
⒘
⒗
⒖
⒕
のたまふ
な~そ
つゆ~(後に打消)
つとめて
ちご
たてまつる
さらなり
単語
(目上の人が)おっしゃる。
~するな。(禁止)
少しも~ない。全然~ない。
早朝。
幼児。
お~申しあげる。(補助動詞)さしあげる。(動詞)
言うまでもない。
意味
敬語表現
ななきそ なきそ=なくな なくな
訳の問題で頻出
つゆ知らず=全く知らない
枕草子の序文で覚えましたよね。「冬はつとめて」
「稚児」と書く
敬語表現
当然という意味。いまさらながら言うまでもない
覚え方・ポイント
中三定期テストレベルです!
24.
23.
22.
21.
やむごとなし
めでたし
べし
ののしる
単語
身分が高い。
大切である。重大である。
格別である。
すばらしい。
~するのが当然だ。(当然)~つもりだ。~しよう。(強い意志)~にちがいない。(強い推量)
大騒ぎする。
意味
基本は一番目(やむごとなき人)。「やんごとなし」と音便化している場合もある。どの場合も「すばらしい」と訳せばだいたい意味が通る
めでたく合格!すばらしい!
基本は当然で訳し、意味が通らなかったら後のもので考える
罵り合うほどに大騒ぎする。定期テストで頻出
覚え方・ポイント
高校入試 必修古文単語 その参の壱 (全二十八個)
7
6
5
4
3
2
1
ぐす
おろかなり
おはす
おこなふ
うれふ
あらまほし
あさまし
単語
連れて行く。
いいかげんだ。
いらっしゃる。
仏道修行をする。
心配する。嘆き訴える。
あってほしい。そうありたい。
好ましい。
情けない。興ざめだ。
意外だ。
意味
漢字では「具す」。伴って同行すること
おろ(そ)かなり→いいかげんだ
「おはします」の形で出てくることも多い。敬語表現
昔は仏教が盛ん→仏道修行をおこなう
漢字では「憂う」と書く
「あり」+「まほし」(~したい)→ありたい
おどろきあきれる様子。今と違いマイナスにもプラスにも使う
覚え方・ポイント
高校入試レベルです! ここまでは覚えておきたい。
⒕
⒔
...