ご覧いただきありがとうございます。レポートの内容等で不明点等ありましたらご質問ください。(2020/01追記)
明星大学 PA3090 授業研究2 2単位分 レポートです。
ぜひ参考になさってください。
※2016 2015.2014,2013年度に対応しています。
1単位目 第二次世界大戦後から今日までにおけるわが国の「指導要録」の改訂にみられる評価の特質(主に第1・2章)及び学者・研究者の評価観(主に第3・4章)についてまとめ・述べよ。
2単位目 問題解決評価をその理論編とともに実践編について論ぜよ。
【参考文献】
『指導要録のあゆみと教育評価』高浦勝義(黎明書房)
★PA3090 授業研究2
★1単位目
指導要録の改訂に見られる評価の特質,変化の様子を「学習の記録」を中心に述べていく。また,それと並行して学者・研究者の評価についても述べていく。
それまであった「学籍簿」は昭和24年,新たに「指導要録」という名称に統一された。
この頃の指導要録において特徴的な部分は,0を普通の程度として,±2の5段階であったことである。各教科に分析目標(観点別)をあげた相対評価で,さらに,客観的評価を重視し,所見は個人内評価を記載するものであった。
戦前の学籍簿には全く見られなかった「分析的評価」を採用した理由について,
宮嶋邦明は「学籍簿に対する『指導のための原簿』という性格付けと,
そのことと結びついて,指導上のために教科の『分析項目』ごとに評価していこうとする意図の反映」であると分析している。
昭和30年の指導要録の改訂は,教科の目標,学年の目標に照らした評価を重視したものであった。評定は学級・学年集団の平均を中心に標準偏差を単位に5から1の5段階であった。
評価の観点である絶対評価を加味した相対評価をとる方向に変化するが,
実際は5段階相対評価による期末テ...