2014年度 PB2010 算数 1単位目
1. 学習指導要領に示された「算数科の目標」について、その特徴として挙げられることを説明しなさい。
2. 「数と計算」領域の内容を概観し、その特徴を、具体例を挙げて説明しなさい。
使用教科書:『算数科教育の研究』 小野英夫著(明星大学出版部)
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算数1
1.この目標へと改訂された背景には、新しい知識や情報・技術等が政治や経済・文化をはじめとする社会の基盤となっていく知識基盤社会があり、21世紀を生きる子どもたちには、知識基盤社会を生き抜くための力いわゆる「生きる力」の育成が重要なのである。
OECDがPISA調査の概念的な枠組みとして定義した、主要能力(キーコンピテンシー)は国際的にも共有されており、算数科の目標は「生きる力」を身に付けるという理念そのものである。
現学習指導要領では、算数科の目標を次のように述べている。「算数的活動を通して、数量や図形についての基礎的・基本的な知識及び技能を身に付け、日常の事象について見通しを持ち筋道を立てて考え、表現する能力を育てるとともに、算数的活動の楽しさや数理的な処理のよさに気付き、進んで生活や学習に活用しようとする態度を育てる。」
この改訂によって加えられた、○表現する能力を育てる○学習に活用しようとする態度を育てるという点に着目し、この目標を達成するための方法である算数的活動の充実について以下に記述する。
算数的活動とは、目的意識をもって主体的に取り組む算...