【S20200】 経営学 分冊1 平成27~28年度対応合格リポートです。
コーポレートガバナンスに関する次の設問について論述しなさい。
①コーポレートガバナンスの意味と重要性
②日本企業のコーポレートガバナンスの特徴・問題点・改善策
③監査役設置会社と委員会設置会社の仕組みと意図
④日本企業にふさわしいコーポレートガバナンスのありかたについて自己の見解
※あくまで参考程度に使用して下さい。丸写しはお避け下さい。
1 コーポレートガバナンスの意味と重要性
コーポレートガバナンスとは、企業が経営者の為に経営される実態を、企業が株主の為に経営されるように改善する活動である。
アメリカで1970年代に生起した巨大企業の相次ぐ不祥事や経営危機は、経営陣の違法行為を取締役会が見落とし、監視機能を果たしてこなかった事により、その企業を取り巻く多くのステークホルダー(利害関係者)に甚大な影響を与えた。また、消費者や社会にも大きな影響を及ぼす事から企業経営の監視に対する社会の関心は高まり、経営者に対する監視の強化、その為の法律や制度の整備の社会的要求が高まることになった。不祥事の防止に加え、コンプライアンスや経営破綻等からのリスクマネジメントの観点からも、経営者を監視するシステムが重要である。
2 日本企業のコーポレートガバナンスの特徴・問題点・改善策
(1)特徴 取締役会と監査役,大企業の場合は監査役会が経営者を監視・監督するという二重構造になっていた。
(2)問題点 ア 株主主権の意識が希薄であった。イ 取締役会が形骸化しており、次のような理由から、経営者に対するチェック機能がうまく働かなかっ...