日大通信、商学総論・分冊1(科目コードS20100)の合格レポートです。
課題内容
「わが国における流通機能分析の展開について説明しなさい。」
講評
全体を通して大変よくまとめられているレポートであると思われます。
追伸 丸写しはせずにあくまで参考資料としてお使いください。
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これからわが国における流通機能分析の展開について以下で説明する。
わが国では、商品の流通に関する研究が配給論として形成されたことと関連して、流通機能に関する分析的研究も配給機能分析として取り上げられてきた。ここでは、配給機能に関するわが国の主要な研究者の分析結果について概観する。
第1は、向井鹿松博士の機能分析である。向井博士は、わが国で最初に配給概念を規定し、流通機能分類を試みている。まず、向井博士は配給機能を労働職能と所有職能に二分して機能分析を行った。ここで労働職能は精神的労働と技術的労働に分けられ、所有職能は資本調達と資本危険に分けられる。労働職能における精神的労働とは需要の探知、需要の喚起、生産の喚起であるのに対し、技術的労働とは収集・分割、選別・混合、貯蔵、運輸であるとした。そして向井博士は配給の本質的要素として精神的労働をあげ、技術的労働・資本調達・資本危険を付随的要素とした。
第2は、福田敬太郎博士の機能分析である。
福田博士は向井博士と同様から機能分析を試みている。福田博士は、配給を「原初的生産者から最終的消費者に達するまでに起る社会的流通現...