2014 年度 PB2110 初等国語科教育法(書写を含む。) 2 単位目
使用教科書:『初等国語科指導法』長谷川清之(明星大学出版部)
今、どのような指導法が求められているか。歴史的な経過や小学校学習指導要領の構成に留意して自分の考えを
まとめましょう。
講評
今、どのような指導が必要か、指導のあるべき姿を据え、考察しています。実践に期待します。
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初等国語科教育法2
1.現代の知識基盤社会を生きる子どもたちに、よりよい指導を行うために求められている指導法について、学習指導要領に示される見解をもとに以下に記述する。
戦後から第四次学習指導要領までは、言葉を社会生活の手段と捉え、そのための能力を活動(経験)を通して発達させようとしたのである。この目標の達成のために①聞く②話す③読む④書くという言語活動を組織して、これらの言語活動を総合し一つの主題のもとに展開させる単元学習に取り組んだのである。
しかし、1977(昭和52)年第五次学習指導要領により内容は、言語事項、A表現、B理解の一事項二領域に整理され、経験を与えることを中心にした国語科教育から言語能力を育成する国語科教育へ質的な転換がなされた。教師は「どのような」言語能力を「どのように」つけるかという考えのもと、研究授業が盛んに行われ知識・技能中心の偏差値教育の時代となる。
偏差値教育への批判を受け、1998(平成10)年告示の学習指導要領より、A話すこと・聞くこと、B書くこと、C読むことの三領域一言語事項の構成となった。「生きる力」の育成を中心とし...