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生命保険(生保)資金の源泉は、契約者から払い込まれた保険料であり、大半は責任準備金である。損害保険(損保)資金は、保険期間が短期で、また、異常災害の発生に備えるために長期安定的な投資には適さないのに対し、生保資金の特徴は、10年から30年もの長期にわたるものが多く、また、損害保険のように突発的に多額の保険金を支払うケースが稀であり、責任準備金が絶えず着実に増加累積されていくため、安定性が高い。
生保資金は、資産運用原則(安全性、収益性、換金性、公共性)に基づき運用される。安全性とは、運用資産が、将来の保険金としての支払いに支障がないように、安全に運用されるべきことをいう。収益性とは、保険料が予定利率で割り引かれて設定されているため、運用資産の利回りを予定利率以上とするべきことをいう。収益性を高めると、契約者の保険料負担の軽減や、配当を高めることができる。換金性とは、保険金の支払いがいつでも、どのようなとき(多額の保険金が一度に集中した場合など)でも可能となるように、運用資産の一部を、預貯金や公社債などの換金性(流動性)の高い資産で運用することをいう。公共性とは、生保資金は多数の保険契約...