日本の株式市場(発行市場、流通市場を含む)の特徴を3点あげて具体的に説明しなさい。
株式の新規発行、増資等企業の新規のファイナンスが行われる市場が発行市場である。ます、株式の新規の発行は、株主から振込金を求めるか求めないかにより、有償新株発行に分けられる。有償新株発行は設備投資などの資金調達のために行われるのに対し、無償新株発行は内部留保の充実、株主への利益配分などを目的に行われる。有償新株発行は、株主割当、第三者割当、公募の三つの発行方法がある。無償新株発行は、無償交付、株式配当、株式分割の三つの方法があったが、現在は株式分割という呼び名で統一されている。有償増資の場合、発行価額によって額面発行、中間発行、時価発行の三つに分類できる。額面発行では株式の額面価額により、時価発行ではそのときの株式の時価により、中間発行では額面と時価との中間の価値により、それぞれ発行されることになる。1970年代以降は、時価発行公募増資が主流になっているが、第三者割当の時価発行投資も取引先企業との提携強化等を目的として行われている。
ところで、日本の株式市場は従来、流通市場の規模に比して発行市場の狭隘さ...