児童虐待防止が、福祉専門職を目指す私自身の正義感を最も強く揺さぶる事柄であることから本課題を選択した。
厚労省発表の児童相談所における児童虐待相談件数の平成17年度速報値は34,297件にも登り、平成12年度に比べ1.82倍にもなった。前年度より僅かに減少しているのは、平成16年10月の「児童虐待防止法改正法(通称)」施行により相談の第一義的窓口が市町村の責務とされた影響と見られ、これに未発表の市町村受付件数を加えた場合の総数が大幅増となるのは確実である。また、平成16年1年間では、58人の子供が虐待により死亡したことが把握されている。
これまで家庭と親の権利いう大きな壁に隠されてきた児童虐待も、徐々に社会全体の意識高揚により個々の特異な家庭の問題から社会全体の問題として捉えられるようになりつつある。
子ども虐待の現状について概観した上で、福祉従事者として求められることは何かについて述べなさい。
児童虐待防止が、福祉専門職を目指す私自身の正義感を最も強く揺さぶる事柄であることから本課題を選択した。
厚労省発表の児童相談所における児童虐待相談件数の平成17年度速報値は34,297件にも登り、平成12年度に比べ1.82倍にもなった。前年度より僅かに減少しているのは、平成16年10月の「児童虐待防止法改正法(通称)」施行により相談の第一義的窓口が市町村の責務とされた影響と見られ、これに未発表の市町村受付件数を加えた場合の総数が大幅増となるのは確実である。また、平成16年1年間では、58人の子供が虐待により死亡したことが把握されている。
これまで家庭と親の権利いう大きな壁に隠されてきた児童虐待も、徐々に社会全体の意識高揚により個々の特異な家庭の問題から社会全体の問題として捉えられるようになりつつある。
現状を踏まえ、今後福祉従事者として求められることについて述べる。
第一は、どんな理由があろうとも虐待死だけは防がねばならないということを再確認する必要がある。「マクロの虐待まで来てしまったも...