【設題1】各発達段階の特徴について述べよ。
1.はじめに
発達課題とは、現代の発達心理学における発達の概念は、成人以降の中年期・老年期も発達の段階として含まれており、誕生から死に至るまでの生涯すべての過程を発達と定義している。
発達の過程には、各段階に達成すべき課題があり、身体の成熟などの「生物学的課題」、個人的な認知・価値判断など「精神的課題」、しつけなどの「社会文化的課題」が含まれている。
2.ハヴィガーストによる発達段階
社会的にも精神的にも、健全かつ幸福に生きて行ける条件として、条件をひとつひとつ達成していくことが必要であると最初に提唱したのが教育心理学者のハヴィガーストである。
ハヴィガーストの発達課題は、歩行の学習のように「身体的成熟から生ずるもの」、読みの学習や社会的に責任ある行動をとる学習のような「社会からの文化的要請により生ずるもの」、職業の選択や準備、価値の尺度のような「個人の価値や希望から生ずるもの」、この3点から生じてくるとした。
具体例として誕生からほぼ3歳までは「乳児期(幼児期)」にあたり、歩く・食べる・話す・排泄のコントロール等を学び、ほぼ3歳か...