2013年提出
A評価いただきました。
課題:ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ。
【はじめに】
ペスタロッチーは18世紀から19世紀はじめにかけて、スイスで活躍した教育思想家である。彼は5歳で外科医の父を亡くし、母と家政婦に育てられた。貧しい人々の救済の為に働いている祖父を見て、祖父と同じく牧師になりたいと決意する。しかし、ルソーの『エミール』を読み牧師になることをあきらめ、ノイホーフに移住し、農場の経営に努めた。また、愛する妻と「国民教育とその過程的陶冶との単純化の為に捧げるという志」のもと、貧民学校を設立し教育活動も開始した。ところが、土地の不良や天候にも恵まれず農業に失敗。また貧民学校も、最初はかなり成功をしたものの、集まった子どもの大部分は浮浪人で不健康、不道徳、知能低劣の子どもばかりであったこともあり、両親から子どもの教育にかける理解を得られず、経済的困難に陥った。
しばらくして新聞紙上に紹介した『隠者の夕暮れ』『リーンハルトとゲルトルート』が世間で評価され、文筆活動で生計を立てるようになった。
その後1789年に勃発したフランス革命に巻き込まれる。スイス革命政府を支持していたペスタロッチー...