明星大学通信教育課程の合格レポートです。課題レポート作成資料や試験対策としてご活用ください。
【課題】
教育課程の構造を考えるときに大切な要因について、文化と社会という二つの視点からまとめなさい。
※参考文献
「国土社の教育選書16」武村重和著 発行/国土社(1998年)
「教育課程―カリキュラム入門」柴田義松著 発行/有斐閣(2000年)
教育課程論 1単位目
教育課程の構造を考えるときに大切な要因について、文化と社会という二つの視点からまとめなさい。
教育過程の構造には文化と社会はどのように反映しているのだろうか。人間は、これまでの歴史の中で、文化を創造・伝承し、社会を存続・発展させてきた。そして、大人達はそのために必要である相互の理解や技能、態度、意識を子ども達に教育してきた。こうした教育活動は大人と子供との間に成立する文化的活動ととらえることができる。それゆえ、文化とは何であり、それをどのように学校のカリキュラムの指導原理としていくかは、教育上の重要問題といえるであろう。しかし、一口に文化といっても社会の人々はそれぞれの個性を持ち、社会の中で特性の異なる多様な小集団を発生させる。小集団の文化は、個人の行動や発展の可能性の範囲を定めることによって、社会秩序を維持している。だからこそ、このような文化の諸相の複雑さをよく理解し、その文化が維持され発展していく方向を洞察できる人々によって、カリキュラムは作られるべきであるとアルコーンとリンレイは考えた。
それでは、実際にカリキュラム学者達はどのように文化をとらえているの...