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「少子高齢社会における児童・家庭福祉のあり方について述べよ。」
我が国の少子高齢社会の現状とそれが及
ぼす社会経済への影響について
現代の我が国は、出生率の低下や子供虐待の社会問題化が子供を産みにくい社会をもたらし、保育所入所、放課後児童クラブ登録児童数の激増という子供の「抱え込み」につながりかねない現象を生み出している。
厚生労働省の統計によると、2010年の出生率は107万人、合計特殊出生率は1.39であった。第二次ベビーブームのピークである1973年の209万人のほぼ半数にまで減少したことになる。
また、保育入所児童数は、出生数の減少にもかかわらず近年急激に増加し、放課後等児童クラブ登録児童数も史上最高を更新している。
さらに、児童相談所における児童虐待相談件数は、平成22年度で約5万5000件以上あり、前年度の50倍以上となっている。施設で暮らす子供の数も増えており、社会的養護のもとにある子供たちは、平成21年度末現在で、約4万7000人となっている。
これに伴い、子供の発達、成長にまつわるニーズも顕著化している。家庭や学校、地域における大人の子供への不適切な...