数年分の過去問のまとめと模範解答です。
平成24年度(2012年度)第6回
・顔の認知について、顔フレームという言葉を用いて説明せよ。
顔の認知は、建物や文字の認知とは異なる処理過程を行っている。つまり、目や鼻、口といった個々の情報を認知して統合するのではなく、顔全体を認知するという全体処理が重要となる。このことは、顔を逆さまに提示すると、とたんに顔認知の成績が落ちてしまうという倒立効果という現象からも確認できる。
・人が生得的に持っている共感覚について、例をあげて説明せよ。
誰もが持っているわけではないが、一部の人はある感覚が別の感覚を引き起こしたり、一度に複数の感覚を引き起こす共感覚と呼ばれる現象を生得的に持っていることがある。日本で一番多いのは、「黄色い声」と言ったような色聴と言われている。これはトーンが高い音声を聞くと黄色という色が感じられるというもの。
・感覚記憶、短期記憶、長期記憶について、例をあげて説明せよ。
長期記憶:永続的に記憶される記憶
短期記憶:一時的に保存されている状態の記憶
感覚記憶:人はほんの一瞬だけ見たものを完全に覚えているが、見たものの一部に注意を向けようとするとその瞬間に注意...