医療保険組合について
各医療保険財政は、年々赤字幅が拡大し、その財政状況は非常に厳しい。特に高齢者の医療費の増加は顕著であり、各保険財政を圧迫している。1973年から、高齢者の医療費の無料化が始まった。それと同時に厚生労働省は老人医療費がいくらであるか把握し始めた。当時、総医療費に占める総高齢者医療費の割合はおよそ10分の1程度であったが、今ではおよそ3分の1になっている。また医療費自体も増加は続き、今ではおよそ30兆円となっている。日本の社会保障費が20兆円の半ば程度であるから、健康保険料を中心として支払われるその額の大きさは相当なものである。
まず国...