英文学研究(レポート第2設題)

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    資料紹介

    P6304 英文学研究(レポート第2設題)
    テキストと参考図書をもとにまとめたものです。

    第2設題:『四つの四重奏曲』について、あるテーマを選んで論述せよ。内容にふさわしいタイトルを付すこと

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「『四つの四重奏曲』について、あるテーマを選んで論述せよ。内容にふさわしいタイトルを付すこと」
    タイトル:永遠の時を求める旅
    『四つの四重奏曲』は、20世紀の英詩の傑作とされるエリオットの長編詩である。ここに収められた四つの詩は、それぞれ別個に発表されたものであり、それぞれの土地において「時」への思いが巡る。そして時や場所によって限定される人間が、永遠という無限をいかにして知るのかを基本主題とする。また、標題が音楽用語であるように、どの詩もすべて五楽章の形式をとっており、各章は非常に相互言及的である。
    全4編の最初に掲げられたエピグラフの一つに「上への道も下への道も同じひとつのもの」という言葉がある。これはギリシアの哲学者ヘラクレイトスの断片的言葉である。ヘラクレイトスは世界を構成する四大元素の運動について、地が水に変わり、水が風(空気)に変わり、風が火に変わるプロセスを「上への道」とし、これとは逆方向に変化するプロセスを「下への道」として、両者を万物流転の実相であると考えた。ところがエリオットは、この両方行の動きを同じものであるとすることで、上下を同じとみなし、それゆえに到達点はどう...

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