平成26年度に取り組んだ日大通信『イギリス文学史Ⅰ(分冊1)』の合格レポートです。非常に評価が高くオールA評価の合格レポートでした。
先生からの講評をそのまま書きます。
“中世英文学の最も重要な詩人と散文作家の五人が誰なのか、きちんと認識できている。キャクストンのように、その生涯や代表作がテキストに記述されていない作家もいるので、リポート作成にあたって戸惑いを覚えたかもしれないが、五人の文学的貢献度をしっかり吟味して、それぞれの特性をバランスよくうまくまとめている。全体の構成に独自性と工夫が見られ、とても感心した。” とお褒めの言葉を頂きました♪
■イギリス文学史Ⅰ(科目コード0411)分冊1
[課題]
中世英文学において最も重要な詩人3人と散文作家2人を取り上げて、彼らの生涯、代表作および文学史上の重要性を論述しなさい。
(レポート本文)
中世の英文学時代とは、大体ノルマン来征後紀元1100年から1500年までの間である。この時代において、最も重要な詩人3人と散文作家の2人は、この時代に良き変革をもたらした。ノルマン来征後以来、この国の文化に新しい息吹を与え、中世文学を生む原動力となった。ノルマン人はカトリック教徒に改宗していたので、イギリスではキリスト教が盛んになっていったが、第14世紀に入り、宗教界が堕落し始めてくると、まじめな僧侶たちが粛正を唱え始めた。当時の文学作品には諷刺的な攻撃が目立っているが、このような傾向の文学の中でも特に注目すべき作品『農夫ピアズの夢』がウィリアム・ラングランドにより生まれた。そしてこの時代の文学において、ジェフリ・チョーサーとジョン・ガワーがヨーロッパ大陸の息吹を受け、それを栄養に成長した。特に、アングロ・サクソン(前国王)的な要素とヨーロッパ的な要素を見事に融合させ、近世的詩歌を作った...