統合の意義と目的

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     欧州連合やASEANをはじめ、冷戦終結後の国際社会では、国民国家の統合をはかり、より大きな政治単位を生み出そうとする動きが活発化してきた。
    統合とは、2つ以上の国家が通商上の障壁を撤廃し、経済的利益や発展を目的として結び合うことをいい、地域経済統合とも呼ばれる。
    統合の目的、もしくは利点は、まず市場拡大による経済的効果と政治的安定がある。統合地域全体がひとつの市場となり、経済活動が活性化する。そして、いわゆるゼロサムゲームを回避でき、政治の安定化をはかれるのである。
    次にひとつの国や地域の範囲内では解決に困難な地球規模的な諸問題への取り組みが可能になる。環境、人権、テロ、エイズなど、社会問題...

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