日本文学概論の第1設題(国学の歴史と日本文学研究の歴史を調べ、その類似点と相違点、および、問題点についてまとめよ。)のリポートです。合格済です。文章にあまり特徴をだしていないので、リポートの参考にしやすいと思います。テキスト【『日本文学概論』佛教大学通信教育部】を中心にまとめました。
国学の歴史と日本文学研究の歴史を調べ、その類似点と相違点、および、問題点についてまとめよ。
まず、はじめに国学と日本文学研究の歴史について、坂井健編著『日本文学概論』(佛教大学)からまとめると、以下のようになる。
国学とは、『古事記』や『万葉集』といった古い時代の文献を研究することで、古い日本本来の固有の文化と精神を明らかにしようとするものである。江戸時代、徳川幕府は、朱子学を幕府の学問と定め、林羅山に命じて昌平黌を設立するなど、儒教の影響が強まった。これは儒教が主従の忠孝を強調するなど、幕藩体制の維持に都合がよかったからだということは、よくいわれている。このような官製の思想に疑問を持った人たちの間に、外来文化の影響を受ける以前の、日本本来の固有の文化・精神を明らかにしようとする風潮が高まっていった。その中で生まれたのが国学である。ある意味で、徳川幕府の封建的支配体制に対する反発であり、その意味では人間性解放のための学であったともいえるだろう。後に国学が討幕運動を支える思想となったことを考えると、このことは興味深いともいえる。
国学の代表的な学者には、契沖、荷田春満、賀茂真淵、本居宣長...