所見は「学校教育職を目指すためにはどのような資質が求められているのかについて、詳細な考察が正確になされています。とりわけ、教師の資質に言及した中央教育審議会や教育職員養成審議会の各答申についても詳しく記されており、設題の趣旨が正確に把握され、大変よくまとまっています。」でした。
現代の「教師に求められる資質とは何か」についてまとめたうえで、あなたはどのような教師になりたいのかについて述べてください。
教員に求められる資質について、テキストの第1章第2節の2より以下に述べていきたい。
1997年に教育職員養成審議会は第1次答弁「新たな時代に向けた教育養成の改善方策について」を発表した。そのなかで教員に求められる資質能力は「いつの時代にも教員に求められる資質能力」と「今後特に求められる具体的資質能力」に分けられている。「いつの時代にも教員に求められる資質能力」とは、昭和62年12月18日付けの本審議会答申「教員の資質能力の向上方策等について」の記述等をもとにすると、一般に専門的職業である「教職」に対する愛着、誇り、一体感に支えられた知識、技能等の総体といった意味内容を有するもので、「素質」とは区別され後天的に形成可能なものである。
このような一般的資質能力を前提として、今日の社会の状況や学校・教員をめぐる諸問題を踏まえた時、「今後特に求められる具体的資質能力」が必要となる。これからの教員には変化の激しい時代にあって、子どもたちに「生きる力」を育む教育を授...