在宅療養者を支える法律・制度について
①介護保険制度の概要
a.介護保険法の目的
●介護を要する人々が、自分の能力を活用しながら、自分らしく尊厳を持って、自立した日常生活を営むことができるよう、社会全体で支援すること。
●より質の高い介護サービスの提供や在宅ケアの推進、制度の持続可能性を高めるため。
具体的には…
・利用し易いものにするため
・適切な介護サービスが受けられるようにするため
・公平なものにするため
・効率的なものにするため
・家族のよる介護負担を軽減するため
b.サービスを受けるまでの流れ
市町村職員や介護支援専門員が全国共通の調査書を用いて訪問調査を行う。その結果がコンピューターで処理され要介護認定等基準時間が算出される。この結果で自立、要支援、要介護(1~5)の7段階で一次判定が出る。その後市町村に設置された保健・医療・福祉の学識経験者からなる「介護認定審査会」が、一次判定の結果と主治医意見者、認定調査の際の「特記事項」および「認知機能・廃用の程度の評価結果」を用いて検討し、二次判定を行い、最終的に自立、要支援1、要支援2、要介護(1~5)の8段階で要介護度が決定...