白血病患者の外来看護計画
Ⅰ.アセスメントの視点
血液は全身を循環しているので、症状は限局された部位ではなく全身に及ぶ。そのため身体的側面については、どのような問題が予測されるかポイントをおさえて、頭から爪先まで全身を系統的にアセスメントすることが重要である。アセスメントのポイントは、白血病自体および化学療法などの治療によって引き起こされやすい出血や感染、貧血などの症状の有無や程度である。また、白血病の浸潤が強くなると、脾腫(軽度)、骨痛、リンパ節腫大がみられることがある。白血病細胞が髄膜浸潤をおこすと、髄膜刺激症状、脳神経症状がみられる。強い頭痛、嘔吐、うっ血乳頭、脳神経麻痺、痙攣等が出現する。これからの身体症状をふまえなから、外来での入院に至るまでの心理、外来的治療中の心理、退院後の定期的受診の心理、再入院に至るまでの心理をアセスメントしていく。
Ⅱ.問題リスト
#1.合併症の危険性:感染、出血、貧血
〔要因〕・化学療法による白血球の減少
・骨髄の低形成によって起こる血少板減少症
・赤血球ヘモグロビン値の低下による貧血
#2.不安
〔要因...