設題:養護における子ども観について述べなさい。
・支配的・保護的・権利行使重視型子ども観
設題1、養護における子ども観について述べなさい。
大人にとって、最も大切な責務とは、子どもを健全に養育・養護するという事である。
子どもは、自分の意思では養育環境を選択する事は出来ず、より良い環境の中で子どもにとって愛情のこもった関わりが長期的に持続されなければならない。より良く子どもを育成する為には、大人の考えだけで一方的に養育するのではなく、子どもの立場になり共に考えて行く事が必要となるであろう。
児童の養護において、家庭がその機能を十分に果たす事が必要であり、地域社会も健康育成を担っている。しかし、現在では家庭の機能も変化し、養育機能の低下が問題となっている。家庭や地域、例えば学校や保育園などにおいても、子どもの権利擁護が掲げられている。子どもに権利を教えたら、好き勝手して無茶苦茶になってしまうなどの、否定的な意見が聞かれるが、子どもの権利とは、大人がつくった社会・国家が、差別・抑制・虐待など、様々な形で子どもの人格を否定し、権利を侵害してきた事への反省から生まれた概念である。
特に、施設で暮らす子どもたちの多くは、
様々な事情により家庭で十分な養育を受ける事ができ...