身体とデザイン なぜエディ・スリマンは支持されたのか?
エディ・スリマンは、フランス・パリ出身のファッションデザイナー。チュニジア系の父とイタリア系の母との間に生まれ、「少年性」と「ロック」をテーマにした繊細な作品群は熱狂的なファンを多く持つ。また、最近では、フォトグラファーとして、雑誌、広告などの仕事もこなしている。「VOGUE HOMMES JAPAN」創刊号にて、「デヴィッド・ボウイ、ポール・ウェラー、ザ・クラッシュのポール・シムノンからかなり影響を受けた」と語っている。いずれもイギリスのロック・ミュージシャンである。また、ザ・リバティーンズのピート・ドハーティに熱狂し、自身が撮影した写真集まで出している。
ではなぜ、ディオール時代に凄いデザイナーとしてサンローランのデザイナーを受けたのか。現在では、ロックは古い印象で、30から40くらいのエディ・スリマン全盛期世代には受け入れられるのだろうか。
まず、エディのセンスについて考える。有名なのは、彼の好きなロックをテーマに表現したスーパースキニースーツ。絶対的なトレンドセッターとして君臨すること...